どんな方法で顧客リストを収集・拡大したらよいか
どんな方法で顧客(見込客)リストを収集したらよいのだろうが。ここでは、新規参入から初期の段階を念頭に入れた収集方法を紹介する。
大きく分けると、
(1)自力で収集する方法
(2)リストを買う方法
(3)リストを借りる方法
(4)リストを交換する方法
の四つがある。
(1)自力で収集する方法
①マス媒体の利用
新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、パソコン通信などに通販広告を出す。販売活動をしなやがら新規顧客や見込客を獲得するのである。「無料カタログ・プレゼント」とか「資料請求ハガキ」をつけて、広く不特定多数の中から販売する商品に興味をもつ人を集める。また雑誌の中には通販商品ばかりを集めた専門誌(モノマガジンなど)があるので、それを利用すれば反応度は高い。
②チラシの利用
地域を限定して新聞折り込みや宅配チラシを撒く。「キャンペーン実施中」などとして特典やクイズをのせ、返信ハガキに叶合えると「カタログ」進呈と同時に賞品をプレゼントすると効果大。また駅頭などでティッシュを添えて手渡すのも有効。
③テークワンの利用
テークワンはホテルの受付、レストランのレジ付近、銀行のカウンター、書盾の白頭など、人の集まる場所に返信ハガキをつけたチラシ広告を設置して自由に取ってもらう方法である。商品によっては美容院や薬局、病院などでポスター形式にしている例も見がける。
一アークワンを実施するときは、相手先に迷惑がかからないように十分に配慮することと、手数料を支払うととも必要である。
タクシー広告も同じで、紹介商品や問い合わせ電話番号を小さなピラに刷るだけでもよい。
④イベント、セミナーの利用
自社が主催するときはもちろんだが、関連する告種団体や自治体のイベントなどで参加者にチラシや案内書を配付するのもよい。
⑤紹介キャンペーンの実施
すでに顧客リストがあるときは現在のユーザーに友人や知人、職場の同僚、後輩などを紹介してもらう方法である。その際は魅力あるプレミアムを用意し、紹介された人だけでなく紹介してくれた人にも喜、ばれるようにしたい。
⑥カタログを書店で販売
テークワン方式を有料にしてしまうスタイル。フジサンケイリビングサービスはカタログ「ディノス」を定価五○○円で書店販売している。実は新規の顧客が商品を注文するときに、この五○○円が割引されるシステムになっており、これだと顧客は抵抗なく雑誌感覚で買えるというのがミソ。よほどの規模でないとこの方法はとれないが参考になる。
⑦書店で無料配布
書店で販売する方法を紹介したが、ニッセンでは一歩進んで、なんとカタログを書店で無料配布するようになった。ハンディタイプの四八頁にも及ぶオール力ラー版で、表紙には「謹呈、ご自由にお持ち帰りください」。ちょっと真似はできないか。