カタログ政策は綿密スケジュールを立てて実行
カタログはじめ、各種の広告物を作成するには、思っている以上に時間とお金がかがる。
ここでは、一般的なカタログ制作の流れと、スケジュールの目安について示しておく。
カタログ制作は、コンセプトなど戦略的な構想を練り、方向性を明確にした上で、詳細なスケジュール計画に則って実行することが望ましい。
立ち上げ当初は不確定要素が多いだけに、期間的には半年くらいかけて、余裕をもった計画を立て、十分納得のいくカタログづくりをしたい。
実務的な作業は、当然、制作会社や印刷会社などとプロジェクトを組んで進行させるが、企画段階からのアドバイスや提案、打ち合わせが重要な部分を占めるので、当初から参加してもらい、パートナーとして進めるのがよい。
一般的な作業工程とそのスケジュールは図表のとおりだが、事前に確認しておかなければならないのは、以下の点である。
①カタログ制作の全体予算
企画関連の費用、版下制作費、紙代、印刷費、進行雑費など。
②進行スケジュールの概要
③カタログの仕様
サイズ、ページ数、紙の種類、全ページ力ラー刷りがなど。カタログ作成案が煮詰まってくると変更する場合もあるが、概略を前もって決めておく。
④発行部数
発行部数は、見込客リストから想定した数と、マスコミ媒体による「カタログ請求」予想数をもとに決定する。
カタログは、基本的には半年間で切り換えるのがよい。季節商品や流行商品を取り扱う場合はとくにそうである。最低でも春夏号で一つ、秋冬号で一つのカタログとしたい。季節商口問いがない場合でも同じカタログを一年間も続けていると、レスポンス率が低下するので、全面改定しないまでもリフレッシュが必要である。
また、通販企業にとってカタログは「会社の顔」である。カタログにミスがあっては致命的だ。印刷する前の段階で色具合をはじめ商品規格や価格は念を入れてチェックをおこない、完全な形で印刷にまわすようにしたい。