チラシは手軽で便利、大いに利用しよう
チラシも広告媒体としてポピュラーである。「媒体別売上高構成比」では、カタログに次いで売上高を
稼いでいる媒体で、そのメリットが生かされている。
どんなメリットがといえば、
・コストが安い
・配付地域を自由に選定できる
・タイミングをとらえて撒ける
・何回も使える
・つくるのが比較的簡単
などであろう。
チラシは、媒体機能という点では、限定的ではあるがマスコミ媒体であり、新規顧客への販売と、それによる顧客リストの収集が目的となる。また、大きさを自由に決めることができるので、販売したい商品を選定して、特定の地域で撒けることがら、テスト・マーケティングにも有効である。
新聞媒体など広域対象に広告を打つと、それだけ高い広告料につながるため、チラシによって反応を確がめ、「イケル」となったらマスコミ媒体に載せるといったことが可能である。
チラシは、新聞やミ二コミ紙などに折り込む方法と、家庭の郵便受けやオフィスビルに直接投げ込む方法の二つがある。配付料金と効果を勘案しながら、ケースバイケースで使い分けするのがよい。
戸別配付はアルバイトや専門業者に依頼すれば足りる。
昨今は、とにかくチラシばやりで朝刊を聞けるとドサッとこぼれ落ちるといった状態だ。こんなにチラシや広告が多いと見るのもうんざりだが、これもDM同様、結構見られているのである。要するに、消費者に必要ないチラシはゴミ箱へ直行するが、役立ちそうなものはしっかり選別されていることも事実なのだ。
チラシを見てもらう一つの方法は、チラシの少ない曜日に撒く手である。図表は「チラシの曜日別配付状況」だが、これを見ると、週の前半を狙い自としてチラシを配付している。
しかし、不特定多数を相手にするだけに、一般的にはチラシのレスポンス率はカタログなどに比べて低い。やはり商品力とチラシ自体の訴求力がモノをいうことになる。オファー作戦を駆使しながら、注目され購買行動を起こさせるチラシをつくることが肝心である。とくに価格訴求で注目させるのがよく、同じような商品ならば絶対に店舗より安いことが鉄則である。
つまり「客を呼ぶ商品で顧害リストを集め、DMによって利益率の高い商品を密かに売っていくという戦略に利用するのがよい。
いずれにしろ、チラシは手軽につくれるので、状況に応じてテストしながら大いに利用することをおすすめしたい。